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[無印良品アーカイブ] 1983年 洗いざらしシャツ、1984年 洗いざらしダンガリーシ...

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[無印良品アーカイブ] 1983年 洗いざらしシャツ、1984年 洗いざらしダンガリーシャツ
「素のままで、いい。」
最初はよかったのに、洗濯したら風合いが変わってしまった--シャツへのそんな不満を背景に、この商品の開発はスタートしました。
シャツの生地は、原綿から糸を紡ぎその糸を織ってつくりますが、高速で紡織すると硬くなります。その硬さをやわらげるために柔軟剤が使われ、さらに、見映えをよくするために糊付けやアイロンがけがなされていました。たしかに売場での見た目はきれいですが、シャツは日常的に着てそのたびに洗濯するもの。洗って素顔になったとき、がっかりされるようでは困ります。
それなら、最初から洗ってみてはどうだろう? そんな発想から、洗ったままで糊付けもアイロンがけもしないシャツが生まれました。やわらかく、汗をよく吸う綿本来の特性も、生かされるはずです。
洗って売るとなると、ごまかしはききません。粗雑な素材を使うと、毛羽立ちや糸クズなど、アラが出るのです。逆によい素材を使うと、洗うことでやわらかさが出て心地よく着られます。工程を省いてコストダウンする一方で、素材の選定には力を注ぎました。
「最初から肌になじむ」「洗っても風合いが変わらない」--洗いざらしのシャツは、多くの方に支持されてヒット商品になりました。
見映えではなく、もの本来のよさを、そのまま引き出す。この視点は、その後、産地別の特長を生かした綿商品の開発にもつながっていきます。


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